インターライ方式は、国際的な研究組織であるinterRAIによって、それまでのMDS方式のすべての版を再構築するかたちで、2009年に開発されたアセスメント方式である。
インターライ方式は、利用者の状態を把握するための「アセスメント表」と、アセスメントで捉えた問題を検討するための指針が書かれた「CAP(Clinical Assessment Protocol、ケア指針)」から構成されている。
ケアプランを立てるとき、まずアセスメント表を用いて評価を行なう。この項目の多く(これをトリガー項目という)は、たとえば褥瘡、せん妄、転倒など、特定の問題や機能低下のリスクがある利用者を選定する。これに従って該当の「CAP」項目へ進むと、「この利用者のニーズ・状態に応じた適切なケアは何か?」を特定するための指針が書かれている。このようにインターライ方式では、アセスメントとケア指針の2段階で、ケアプランを立てる。